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日経平均がゴールデンクロスとデッドクロスを短期で何度も繰り返す消耗戦とその後の相場展開

2月10日のYouTubeにて、日経平均の消耗戦について下記の特徴を述べました。

「消耗戦の特徴」
(1)5日移動平均線と25日移動平均線が短期間でゴールデンクロスやデッドクロスを繰り返す
(2)高値を更新しても上昇トレンドには発展せずに上値が伸びない
(3)安値を更新しても下降トレンドには発展せずに下値が伸びない
(4)材料に一喜一憂して相場が上下動するため、投資家が疲弊する
(5)このような消耗戦に多くの投資家が慣れ始めると、消耗戦は終了し、大きなトレンドが開始する

NYダウは緩やかなトレンドが続きやすいのに対し、
日経平均はもみ合い期間が長く続いた後に、一気に動き出してトレンドに発展しやすいという特徴があります。

よくあるパターンが、
NYダウの上昇が続いているのにもかかわらず、
日経平均はNYダウの上昇についていけずにもみ合いが続くという展開ですが、
今年の相場も早速このような展開が起こっております。

上図は、NYダウとCME日経平均の比較のグラフです。(2016年以降)
上図で、丸で囲っている箇所はCME日経平均がもみ合っている間にNYダウが上昇を続けている箇所であり、
毎年1回、もしくは数回、このような相場が起こっていることが分かります。

日経平均はここ3か月間程、概ね23000円~24000円でのもみ合いが継続しておりますが、
同じ期間のNYダウは高値を更新し続けております。

このような展開が、毎年1回は起こりますが、
注目しておきたいのは冒頭に挙げた消耗戦の特徴の(5)です。

「(5)このような消耗戦に多くの投資家が慣れ始めると、消耗戦は終了し、大きなトレンドが開始する」

上記の通り、消耗戦が終わると、日経平均は大きく上昇し、その上昇率はNYダウを上回ることが多々あります。
ですから、日経平均はNYダウに負けっぱなしというわけではなく、
消耗戦の後には、出遅れ分を修正する大きな上昇を描くパターンが確認できます。


上図の緑の上向き矢印の箇所は、CME日経平均がNYダウよりも相対的に強い上昇になった期間を示しておりますが、
日経平均がこのような強い上昇を描く前には、消耗戦を経ていることが分かります。

よって、消耗戦で、日経平均への投資家の期待度は下がり、投資家は疲弊することになりますが、
その消耗戦の後にこそ、日経平均がNYダウを上回る大きな上昇を描く相場が起こることになり、
消耗戦の中では、安値局面は株やETFの買いの積み上げのチャンスであることが分かります。

さらに、消耗戦が終わる時には、ふるい落としの下落が起こる展開を上図の緑の下向き矢印で示しております。
よって、消耗戦で乱高下を描いて、最後にふるい落としの下落を入れることで、
買い方を振るい落としてから、日経平均は強い上昇が開始するというのが、これまで何度も当てはまってきた相場のパターンです。

日経平均には、このような消耗戦と振るい落とし、そしてその後の大きな上昇のパターンがありますので、
私は、この消耗戦の中では、「高値では強気にならない」「安値では弱気にならない」を意識し、
特に安値局面は、株やETFの仕込み場と捉えて、相場をみるようにしております。

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