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フラッシュ・クラッシュ

今年の1月3日、
日本は正月三が日で株式市場は休場でしたが、

この1月3日に、
急速に円高が進みました。

この日のドル円は108円台から
「たったの1分」で4円の大円高となり、

104円台をつけてからは、
反転し、その後は107円台後半まで戻りました。

これが、いわゆる「フラッシュ・クラッシュ」です。

この「フラッシュ・クラッシュ」が起こるのは、
複数の要因が考えられますが、

年始のドル円の急速な円高については、
当時の日経新聞には、
「個人と人工知能(AI)」が要因だと
書かれておりました。

なぜ、「個人と人工知能」になり得るかというと、

個人投資家の損切り(ロスカット)の連鎖が
起こったことが挙げられます。

今年の1月3日は木曜日でしたが、
その週の月曜日の12月31日のドル円は、
朝方はまだ110円台での推移となっておりました。

翌日の1月1日(火)のお休みを挟んで、
1月2日(水)からFXは今年の取引が開始されましたが、
この日のドル円は108.70円まで円高が進みました。

既に円高が進んでいたことから、
個人投資家のロスカットが
誘発されやすい状況にありましたが、

1月3日(木)には、
朝方から個人投資家のロスカットが
連鎖的に起こりました。

この個人投資家のロスカットの連鎖が
フラッシュ・クラッシュの
要因の一つになったと言われております。

他には、海外投資家の仕掛けや、
アルゴリズム取引が
円急伸の要因になったと言われております。

条件が満たされた場合に、AIが動き、
自動で売買注文を出すことで、
相場の値動きが加速し、

さらに、
そのような自動売買が連鎖的に起こることで
通常ではあり得ないような値動きに発展した
ということも、フラッシュ・クラッシュの
要因になったともいわれております。

先に、海外投資家の仕掛けや、
アルゴリズム取引で
円高が進み、

それにより個人投資家の
ロスカットの連鎖が起こったことで
1分間で4円の大円高になったのか、

逆に個人投資家のロスカットが先なのか、
どちらが先なのかは定かではありませんが、

いずれにしても、
「個人と人工知能(AI)」の両方が要因で、
フラッシュ・クラッシュが起こったと
考えられます。

このように、
相場に「波乱」はつきものですので、
資金管理を徹底して、

そのような突発的な事故に巻き込まれて
致命傷を負わされないように
私自身も気をつけていきたいと考えております。

 

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