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日経平均VIの歪み、相場の底打ち時に起こること、日経225オプションのポジション公開


上図は、日経平均株価と、日経平均VI高値を比較したグラフです。
日経平均が急落する局面では、日経平均VIが急上昇することになりますが、
日経平均の急落時には、プット買いの需要が大きく高まることから、
日経平均VIが急上昇することになります。

そして、日経平均の安値と日経平均VIの高値は、
1営業日~3営業日程度のズレが生じることが多く、
先に日経平均VIが高値をつけて、ピークアウトした後に、
日経平均が安値をつけるパターンが多々あります。

これは、投資家のプット買いの需要や、投資家の恐怖心が、
いきすぎてしまう(過剰に起こってしまう)ことから、
起こることだと考えられます。

具体例をみていくと、
・2018年2月9日に日経平均VIは38.31まで上昇し、日経平均はその2営業日後の2月14日にいったん底打ちして1000円超えの上昇となりました。
その後も日経平均は2018年3月26日まで安値を更新し続けましたが、日経平均VIは高値を更新せずに3月26日に28.23の高値をつけて日経平均は2か月間の上昇が開始しました。

・2018年7月2日に日経平均VIは23.16まで上昇し、日経平均はその3営業日後の7月5日に底打ちして1000円超えの上昇となりました。

・2018年10月25日に日経平均VIは30.56まで上昇し、日経平均はその翌営業日の10月26日にいったん底打ちして3営業日後の寄り付きで2番底を打って1000円超えの上昇となりました。

・2018年12月25日に日経平均VIは33.12まで上昇し、日経平均はその翌営業日の12月26日に底打ちして1000円超えの上昇となりました。

・2019年5月10日に日経平均VIは24.66まで上昇し、日経平均は2営業日後の5月14日にいったん底打ちして700円の上昇となりました。
その後も日経平均は6月4日まで安値を更新し続けましたが、日経平均VIは高値を更新せずに6月3日に21.34の高値をつけて日経平均は1か月間の上昇が開始しました。

・2019年8月6日は日経平均VIの高値と日経平均株価の安値が一致しましたが、8月26日の2番底を打つ局面では、日経平均VIは高値を切り下げ続けており、大きな歪みが出ておりました。

上記のように、日経平均の安値日と、日経平均VIの高値日が1営業日~3営業日ずれることや、
日経平均VIがピークアウトした後も、日経平均がしばらく安値を更新し続けるというパターンもあります。

いずれにしても、日経平均が調整局面にある場合に、
日経平均が安値を更新しても、日経平均VIが高値を更新しない場合は、
上記の1営業日~3営業日のズレが生じている可能性は考えておく必要があります。

本日、1月28日現在では、日経平均の安値更新と日経平均VIの高値更新が同時に起こっておりますので、
明日以降、このズレが生じるか否かは、底打ちの判定の大きなヒントの一つになると考え、注目していきたいと考えております。


上の画像は私の1月28日14時26分現在の日経225オプションのポジションです。

今回も、前回の12月限のオプショントレードと同じ「元本回収のベアプットスプレッド」のポジションとなりました。
1月20日に02P23000を59円で5枚買い(1月20日の日経平均の高値局面でプット買い)、
1月21日に02P22500を60円で5枚売りで(ナイトセッションで約定)、
差引で受取が約5円ですので、
元本を全て回収した上で、最大利幅500×5=2500が狙えます。
すなわち、損失ゼロで、最大250万円の利益が狙えるポジションということになります。

このポジションでは日経平均がどれだけ上下動しても損失になることはありませんので、
相場の上下動を気にすることなく、
2月SQまでに波乱が起これば最大利益を狙うことができ、
2月SQまでに波乱が起こらずに日経平均が急上昇しても途中で利益確定することが可能です。

私の日経225オプショントレードは、相場観に基づき、下記のような流れで売買しております。
(1)プット買い→プット買い+先物買い+コール売り→利益確定
(2)プット買い→ベアプットスプレッド→利益確定
(3)プット買い→ベアプットスプレッド(差引受取)→利益確定
(4)ベアプットスプレッド→利益確定
(5)ベアプットスプレッド→ベアプットスプレッド+先物買い→利益確定

今回は、(3)のベアプットスプレッド(差引受取)が完成したところです。
この先はどこで利益確定するかという選択が残りますので、
2月SQまでに利益確定するか、2月SQ決済とするかを決めていくことになります。
結果的に、前回のオプショントレードと同じ戦略です。

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